2021.04.01

NEWS

【記者会見】Vendée Globe 2024-2025挑戦

プロフェッショナル外洋セーリングチームDMG MORI SAILING TEAM (以下、当チーム)は、3月31日(水)に東京都内で記者会見を行い、スキッパー白石康次郎とDMG森精機株式会社 取締役社長 森雅彦が登壇し、Vendée Globe 2020-2021の完走報告と、今後の活動方針について発表しました。

Vendée Globe2020-2021では、レース6日目にDMG MORI Global One号のメインセールが破損するも、船上で白石が修復、レースを続行し、全33チーム中16位で、アジア勢初の完走を成し遂げました。

また、レース中には、一般商船や海洋調査船の航行が少なく、研究調査がまだ行き届いていない南氷洋等を含む合計6箇所で海洋マイクロプラスチックのサンプルを採集しました。

会見中に、白石よりJAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)地球環境部門 海洋生物環境影響研究センター長 藤倉 克則 様に採集したサンプルを提供しました。今後JAMSTECにて、研究調査が行われます。

また、当チームは今後以下3つの方針で活動してまいります。

①白石康次郎選手とVendée Globe2024に挑戦
②日本にもっとヨット、セーリング文化を普及
③若手スキッパー、エンジニアの育成

1つ目は、3年後の次回Vendée Globe 2024-2025において、8位以内での完走を目標として白石がスキッパーとして挑戦します。
新艇は建造せずに、Vendée Globe 2020-2021を走り抜いたDMG MORI Global One号をさらに改良させ、2022年より予選レースに出場する予定です。

2つ目に、日本においても欧米のようにヨットやセーリングがもっと身近に感じられるよう、セーリング文化を普及させていきたいと考えています。
そのため、この夏、DMG MORI Global One号で、日本国内3つの港(暫定で横浜、愛知、神戸)でイベントを開催する予定です。
当チームをご支援いただいているスポンサー、メディア、ヨットおよびセーリングに興味関心のある方々に加えて、地域の小学生やご家族など、幅広く参加を募り、乗船体験や艇内部を見学する内容を計画しています。また、国内レースへの参加も予定しています。

3つ目に、世界に挑戦する日本人若手外洋スキッパー、ショアクルーとエンジニアの育成に取り組みます。若手の登竜門として位置づけられる全長6.5メートルの艇「Mini6.50」クラスを当チーム拠点のあるフランスと日本に導入します。
小型かつ安価で取扱いやすいことから世界中に多くの競技者がおり、「IMOCA60」を操るVendée Globeに出場しているスキッパー達も、Mini6.50クラスを経験してきています。

今後も、DMG MORI SAILING TEAMにご支援、ご声援をいただけますようお願いいたします。

関連記事