ここまで14艇がFinishをし、レ・サーブル・ドロンヌの桟橋には多くの勲章を付けたIMOCA達が体を休めている。最後まで誰が優勝するか分からないレース展開で、Top集団がゴールした1月28日は仕事の手を止めて、レースの行方を見守った方も多かったのではないだろうか。我らが白石康次郎のゴールも間近で、次は日本が盛り上がる番だ。
■一緒に作るドラマの1話
欧州のスポーツ文化では、自分たちが応援しているチームとの関わりを、よくテレビドラマに例える。特にサッカーでは、ファンが毎週末の試合結果に一喜一憂し、街中のBARでは、「ああでもない、こうでもない」と贔屓にしているクラブの話をつまみにグラスを次々に空にする。彼らは、応援しているのは勿論だが、親子何世代にも渡って応援しているクラブと共に歩み、100年も200年も続く、終わる事の無いドラマの1話をクラブと共に作っている。
VGにおいても、それは同じだ。様々な立場の人が集まり、VGを、チームを、選手を支え応援している人達がドラマを作り続けている。
9回目のVGは、最終回かと思わせるほどの展開を見せてくれた。Topでゴールしたのは、Apiviaのシャルリーだったが、最後までTop争いをしていた、ジャン・ル・カム、ヤニック、ボリスの3選手には、12月1日に遭難したPRBのケビンを救助した際の時間が考慮されており、シャルリーの到着時点では優勝者は決まらなかった。結果はご存知の通り、ヤニックが3番手でゴールするも救助時間を減算し、初優勝を遂げた。最後までフランス人スキッパー達を脅かしていたドイツ人のボリスは、不運な事にゴール間際の海域で漁船と衝突してしまい5位Finish。
激戦の中で初優勝したヤニックのFinishシーンや、PRBケビンを救出してもなお4位Finishした高齢スキッパーのジャンを出迎えるケビン、そして過去ジャンを救出したビンセント・リュの3ショットなど、ゴールしても多くの見どころを作り続けているVGだが、日本人の我々が作り上げるドラマの1話はもうすぐやってくる。多くの方に支えられて挑んだレースは、Finishまで残り僅か。ゴールは、日本時間の2月11日（木祝）10:00～21:00頃の予定だ。
■Live配信
以下にて、ゴール直前からLive配信予定です。
Live配信内容は、ゴールする時間や天候、他チームのゴール状況にもよりますが、以下が配信される予定です。
・洋上のゴールラインを切る瞬間
・桟橋でのフラッシュインタビュー
・桟橋到着30分後に行われる公式記者会見
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※ハイライト配信は、今回にて終了とさせていただきます。
